●人工鼻交換の頻度
ふと思い立ったので人工鼻の交換頻度について調べてみた。人工鼻については人工呼吸器を交換した際のエントリーでも少し触れた。(伝説の空気)
この間、痰を吸引している際にテストラングに繋いでいるにも関らずアラームが鳴った。アラームの種類は高圧アラーム。高圧と言うことは痰が詰まっているか、回路が狭窄・閉塞していることが考えられるが、テストラングに繋いでいるし、回路の異常も見当たらない。そこで疑ったのが人工鼻である。これを新しいものに交換すると気道内圧が正常に戻った。気道内圧の上昇の原因は人工鼻のようだ。
人工鼻とは呼気中の熱と水分を一時捉え、次の吸気のときにこれを放出し、吸気の温度・湿度を調整するものである。人工鼻を使用しているとデッドスペース(人工鼻より患者側の呼吸器回路)の内側に結露が付く。(結露が付かなければ人工鼻の適応が無いのだが)この結露は呼気中の水蒸気によるもので、この水分が人工鼻に詰まることによって流量抵抗が増加し、気道内圧が上昇したと考えられる。ここでは3日に1回人工鼻を交換しているが、この日は3日目だったので、水分による抵抗も大きくなっていたのだろう。
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このように水分(や分泌物)が溜まることによる影響としては流量抵抗の増加や閉塞によって適切な換気が行えなくなることが考えられる。また、人工呼吸器によっては、回路の外れやリークが生じた際に低圧アラームが鳴らなくなる恐れもある。
そこで問題となるのが人工鼻の交換頻度であるが、いろいろ調べて見てもいまいちよくわからない。
CDCのガイドラインGuidelines for Preventing Health-Care--Associated Pneumonia, 2003によると
b) Do not routinely change more frequently than every 48 hours an HME that is in use on a patient (II) (50--52).とある。はじめこれ流し読みした時は「48時間以上連続して使用してはいけない」と読んでしまったが、よくよく見てみると逆の意味だった。
48時間毎より頻繁に患者に使用中のHMEを定期的に交換してはいけない。つまり、「最低48時間は連続して使いなさい」ということを言っている。48時間以上連続して使わないと保温・保湿の役割を果たさないからなのか、とも推測してみたが、理由はよく分からない。ただ、 Category IIという一番低いレベルの勧告となっている。
しかし、調べていると24時間ごとに交換を推奨しているメーカーもあるようで、よくわからない。製品によっても違うのかもしれない。

