●入院医療費も定額に?
この間75歳以上の外来医療費が定額になるといったニュースがありましたが、国は入院医療費も定額にしたいようです。定額と言うと、患者の窓口負担が一定額で済んで患者にとって一見おいしい制度のように聞こえますが、実際はそうではなくて同じ病気、怪我であればどんな治療をしようと病院の収入が同じになる。つまり、極端な言い方をすればできるだけ手を掛けないほど病院は儲かる仕組みである。
また医療費削減ですか。ともぼやきたくもなる。政府が言うには、今後高齢化が進んで医療費などの社会保障費がどんどん高くなるから少しでも抑えなきゃいけない。らしい。確かにその推移だけ見ていけば今後どんどん増えていくといわれている医療費だが、日本のGDPに占める医療費の割合って実は先進国の中では最低水準らしい。それでいて平均寿命を見ても分かるように医療の質の水準は最高レベルといえます。今のところ「いつでも、誰でも、どこへでも」のフリーアクセスも保たれているので、「アクセス・コスト・クオリティ」の同時に満足することがないとされている3要素が満足しています。何が日本の医療を支えているかというと、ヒラリー・クリントン曰く、日本の医療従事者の「聖職者さながらの自己犠牲」だそうです。つまりは日本の医療費は高くない、むしろ医療従事者の待遇向上のためにもっと高くてもいいということが言えます。
下の記事中に『欧米より長い入院日数』とありますが、これにはからくりがあるようで、詳しくは下のリンク先を参照してみてください。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/isei/htmls/t9.html
入院医療費、1回あたり定額に・厚労省検討厚生労働省は入院医療を対象に、病気やケガの種類が同じなら検査・投薬の数量や日数にかかわらず医療費を入院1回あたりの定額とする新制度を導入する検討に入った。過剰診療を減らして医療の効率化を促し、欧米より長い入院日数を短縮する狙い。2008年4月の診療報酬改定で導入を目指す。
現在の医療費は入院・外来にかかわらず投薬や検査など診療行為ごとに決めた報酬単価を積み上げて算定する「出来高払い」が原則。診療行為をすればするほど医療機関が受け取る報酬が増えるため、必要性の低い検査をするなど過剰診療になりやすい面がある。(07:01)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070109AT3S2801W08012007.html

