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2006年10月23日

●伝説の空気

今月の11日の話だが、人工呼吸器が変わった。
その名はLegendAirである。日本語約すれば伝説の空気
legend.jpg
なんかかっこいい。

以前使ってたLP10はこれ。
lp10.jpg
だいぶ小さい感じがする。IMIのサイトに簡単なカタログがあったので見てみた。(LP10)(LegendAir)

ふむふむ。LegendAirはおフランス製のようだ。ちなみにLP10はアメリカ製のようだ。大きさと重さは
LP10: 340×370×250(mm) 19kg
LegendAir: 235×315×154(mm) 4.5kg
大きさもだいぶ違うが、やはり目を引くのは重さだ。約4分の1である。動作音もずいぶん小さいように感じられる。まるで寝息のようだ。LP10はもっと機械的な音がした。
おそらく構造上の違いだと思う。LP10はシリンダーをスコスコ動かして空気を送っているのだと思う。要は自転車の空気入れのような感じだ。一方LegendAirはタービンで送風しているようだ。例えるなら扇風機か。

もう一つ特筆すべきはバッテリーの持続時間である。内臓バッテリーでの持続時間はLP1030分であるのに対し、LegendAir4~11時間である(いずれも公称値)。この4時間と言うのは相当シビアな条件化での話だと思うので、現在の条件だと7~8時間は持つであろう。相当な違いである。やはりバッテリー技術によるところが大きいと思う。ちなみにLP10のときはクソ重い鉛蓄電池(車のバッテリーに使われているやつ)を外部バッテリーとしてつけていた。これで5~6時間は持つようだ。

他に変わった事と言えば、加湿器を使わずバクテリアフィルター付き人工鼻(Heat and Moisture Exchanger:HME)に変えたこと。人工鼻は自分の呼気に含まれる水分で吸気の加湿ができると言うもの。つまり鼻で本来行われている機能を代行するから人工鼻。そのまんまだな。
F-HME.jpg

人工鼻のメリット


  • バクテリアフィルタ機能があるため機械側から患者への汚染およびその逆の汚染の発生率を減らすことができる。このため機械側の呼吸回路を頻繁に交換する必要がない。

  • 余分な装置を使わないので準備および使用法が簡略化できる。

  • F回路(麻酔用呼吸回路?)と組み合わせることで回路全体の軽量化を図ることができた。このため回路の重みで気管チューブが抜けてしまう危険性が大幅に減少した。

  • Water bath式でみられた水の入れ忘れ、電源の入れ忘れなどの人為的なミスを防ぐことができる。

  • Water bath式でみられた装置ごとによる加湿性能の差がない。

  • 故障することがない。


人工鼻のデメリット

  • 死腔が大きくなる。

  • 喀痰や血液の逆流により目詰まりを起こすことがある。

  • 吸気抵抗、動的auto-PEEPの原因となる。

  • 極端な環境温度の変化により結露の仕方に差が出る。


出典:http://www2.kpu-m.ac.jp/~ccn/topics/topics/w0274.html

現在使用しているものは死腔55mlで、バクテリアフィルターは細菌やウイルスを99.99%以上カットできるらしい。よって、人工鼻より機械側の回路の交換は月一回でいいらしい。人工鼻自体の交換は3日に1回。あまり長い時間使い続けると水滴で目詰まりを起こすそうだ。人工鼻に変えた当初は若干息苦しさを感じたが、もう慣れた。
F-HME:http://www.nition.jp/main_folder/product_folder/critical_folder/F_HME.html

今後さらに小さい人工呼吸器は出来るのだろうか。人工呼吸器に依存する者にとって人工呼吸器の小型、軽量化は悲願である。外出など、社会参加をしていく上で、人工呼吸器は小さく、軽いものであったほうがいいに決まっている。今後期待したい。

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