●ES細胞研究への助成 米大統領、初の拒否権発動へ?
設置当初は毎日更新を目標としていたにもかかわらず、すでに放置プレイ気味になってしまった。
反省をしつつ言い訳をすると、ここ数日感染症で発熱や頭痛に悩まされていたわけで・・・。
体調も良くなってきたのでここらで記事を投下。
今回はニュース記事から。
http://cnn.co.jp/usa/CNN200607190022.html
脊髄損傷の治療法のひとつとして期待されている「再生医療」ですが、この技術にはありとあらゆる細胞に分化できるといわれているES細胞が必要となります。
ES細胞には受精卵が使われるため、倫理上の問題があることは前からも指摘されていました。この受精卵を子宮に戻せば普通にそのまま育つ可能性があるので、実験に用いれば殺人にあたるという意見もあります。
これは極論極まりないとは思いますが、(それよりも日本だけで年間33万件ある中絶の方が問題でしょう)この間の研究費不正受給で問題になった韓国の黄教授の研究チームの女性研究員が卵子の提供を強要されていたといいますから、これは問題です。実験に使われる卵子の入手方法についてはしっかりと決まりを作らねばいけません。
しかしそれとこれとは別問題。この法律はES細胞の研究に連邦政府の助成を拡大するというもので、否決されれば研究に十分な予算が投入されなくなる可能性もあるので、当事者としてみれば遺憾な自体です。
今回、大統領が発動しようとしている『拒否権』というのは大統領が議会に対して持っている権限のひとつで、連邦議会両院を通過した法案でも拒否する事ができる。会期末ならそのまま廃案になり、そうでなくても成立させるには差し戻し議会審議で両院ともに3分の2以上の賛成を得なければいけないので拒否権を覆すのは非常に困難といえます。
ブッシュ大統領の支持基盤は宗教右派、つまりキリスト教原理主義勢力で、人工中絶や進化論を否定する勢力です。人殺しはだめだから中絶も駄目、人は神によって作られたのだから進化の結果人類が生まれたとする進化論は間違っていて、学校教育の現場からも進化論の考えを排除しようとしているとんでもない連中です。
今回のブッシュ大統領の行動はこうした支持基盤への配慮だとは思うが、政治家が自らの支持基盤を大事にするのは理解できるにしても自然科学や教育の現場にまで宗教の思想を持ち出す事には理解に苦しみます。
日本人の多くは仏教徒らしいですが実質は無宗教だと思うので、こうした事情を理解する事はなおさら困難だとは思います。
ES細胞の研究に関しては、今回の法案が廃案になったとしても州や大学単位では研究を積極的に行っているところもあるようなので、そちらに期待してみようとは思う。

